ラベンダーのアロマ的効能~あなたを待っています
ラベンダーって不眠症解消にいいってよく聞きますね。
リラックス効果があるとかなんとか。
今回は不眠解消以外に
どんな効能があるのかを深く見てたいと思います。
ラベンダーの概要
シソ科の植物で原産は地中海地方とされていますが
今はどこでも栽培されています。
日本でも、北海道・富良野地方のラベンダー畑の風景は有名。
精油は花と葉から水蒸気蒸留法により抽出されます。
香りは付けると最初から香りが立ち上り、
時間が経ってもほのかに長く続きます。
さわやかで甘みのある香りが特徴的で
多くの人から愛されていると言われていますが
万人受けする香りではないです。
ラベンダーの歴史
ラベンダーは古くから人気がありました。
古代ギリシャやローマ人たちは
ラベンダーの花を沢山浮かべて入浴して
優雅なひとときを過ごしていたそう。
ラベンダーの学名はLavendulaというのですがこれは
洗うという意味の「Labo」や
青みがかった鉛色という意味 の「Liveo」から
来ているといわれています。
ラベンダーと歴史で一番有名なのが
ルネ・モーリス・ガットフォセ(1881~1950)
っていうフランスの科学者。
日本で言えば明治~昭和を生きた人ですね。
このガトフォッセさんとなぜ
ラベンダーが繋がるのかっていうと
この人が科学実験中、
腕に大火傷を負った際に
近くにあったラベンダー精油に腕を浸けていたら
みるみるうちに回復したのに感動して
精油の薬理作用にハマっちゃたんです。
どれだけハマったのかというと
研究するうちに
アロマテラピーっていう造語を作ったり
aromatherapieなんて本まで出しちゃった
くらいのレベル。
この人が腕に火傷しなかったら
現代はアロマテラピーは
なんて名前だったのかと思います。
ちなみに12世紀、
ヒルデガルトっていう尼僧さんは
ラベンダー水っていうのを作って
現代ではイギリスの香りを代表する香水
として売られていたりもします。
ラベンダーの効能
ラベンダーの香りは、
「花」だけではなく「葉や茎」にも含まれていて
この香り成分に大きな薬効があります。
自律神経系のバランスを整えてくれるので
・落ち着かない時
・イライラしている時
・緊張している時
・興奮・不安・恐怖・うつ など
の心身症的な症状も緩和をしてくれます。
これは鎮静効果ですね。
頭痛、筋肉の凝り、胃痛、月経痛など
あらゆる痛みと痙攣の症状を抑える鎮痛・鎮痙作用や
高い血圧を下げる、心拍数を整える作用、
喉の痛みや炎症、鼻水鼻づまり、たんなどの症状も緩和してくれます。
感染症の予防にもいいので
風邪の季節にも役立ったりもします。
あとは
手荒れや傷、火傷、マメ・靴擦れ、帯状疱疹、虫刺され、痒み、
があるときに使うと症状が早く改善するので効果的です。
ちなみに女性の場合は
通経作用という分娩と後産の促進する働きもあるので
妊娠初期の使用は厳禁となります。
(流れてしまう可能性があるので)
あと、ラベンダーは
ハーブティとして飲むのもいいです。
精油は、芳香成分を鼻の粘膜から取り込む方法ですが、
ハーブティは食用して
「消化器官」から取りこむので効果的です。
食用のラベンダーは、安眠効果以外に
体内毒素を排出して免疫力を高める効果もあり
風邪などの予防効果もあります。
ラベンダーには、
100種類を超える品種がありますが、
飲用におすすめなのは、
「イングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)」です。
こちら以外でも市販で飲みやすいものが
いろいろ販売されているので
好みのタイプを見つけてみましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。
こうしてみるとラベンダーって結構万能です。
ちなみにラベンダーの花言葉って
「あなたを待っています」なんですよ。
ちょっとロマンチックですね。
以上、「ラベンダーのアロマ的効能~あなたを待っています」でした。